REPORT

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9月25日午前11時。
数日続いた雨曇の合間をぬって、この時期には珍しい最高気温29度の汗ばむほどの晴天のなか、2016年のいわむロックフェスがスタートしました。

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メインステージのGREEN STAGEで小田和也がギターを鳴らすと、お客さんがわっと駆け寄ります。
盛り上がりは、出だしから順調!
ステージ前後左右の青い田んぼに向けてギターの音色が広がり、青空と飛行機雲の中へビートが駆け抜けていきます。

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注目新人アーティストへの登竜門として新たに生まれたROOKIE STAGE
実力派の聞かせるアーティストが出演するBLACK STAGE
そしてメインには、今年から屋外にドドンと屋外に造られたGREEN STAGE
「多くのアーティストを観てほしい、地元の若手にもチャンスを作りたい」との思いで、ステージは今年から3箇所の体制になりました。

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各出演者の持ち時間は約30分。
最初はちょっと遠巻きで見ていたお客さんたちも、途中から手拍子、コールアンドレスポンスが始まり、終わる頃にはみな笑顔というステージばかりだったのが印象的でした。
どのアーティストも「自分のオンガクを今ここで伝えたい!」という強い思いがあるからでしょう。「聞いて欲しい、見て欲しい、感じて欲しい!」という気持ちに、お客さんが共鳴している気がしました。

この日、フェスに集まってくれた観客の方は延べ3000人
若い人が多いのは当然としても、子供連れの家族やおじいちゃんおばあちゃんまで年齢層も幅広いのが、いわむロックフェスの特徴です。
リズムに合わせてステップを踏むお父さんや、走りまわる子供たち…。
会場が、岩室温泉のなかで入場無料ということもあってか、休日のピクニック気分で気軽に立ち寄れる身近なフェスという雰囲気があるんです。

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一方で、お目当てのアーティストを目指して東京や神奈川から来たという人にも多く会いました。
フェスと共に、岩室の良さも楽しんでいってもらえたらうれしいですね。
ちなみに、会場となっている「岩室温泉観光施設いわむろや」には無料の足湯もあるので、はしゃぎ疲れた人はホッと休めるのもいいところです。

今年出演したアーティストは、総勢29組。
新潟県内からは16組、県外から招聘したのは13組(1組飛び入り)でした。

Green stageには、GOOD BYE APRIL、岡村翼、EarlsCourt、Blueglue、EmpTeaCup、ENTHRALLS、Michael Kaneko、岩船ひろき、仮初のウマシカ、YKJ、小田和也。
Black stageには、市川淳之介 & theT.O.M.B、full full full、タカノトモノリ、tone、小田嶋玲奈、田村徳幸、吉井ミキ、金子文香、新谷隼平、稲葉一良。
Rookie stageには、オオタモトキ、果歩、key:、小口美弥子、琴音、ぽこぴー、真島梓、飛び入りで沼倉希美。

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主催のフェス実行委員代表平田さんいわく
「新潟にもこんなにいいアーティストがいる、そして地元のように愛し訪れてくれている県外のアーティストも沢山いるって事をみんなに知ってほしい。地元のミュージシャンが育ち、いずれ主軸を担い、県外に誇れるフェスティバルになってくれたらと思っています」
今年のラインナップには、サマソニ2016に出演したMichael Kanekoやフジロック2013に出演したENTHRALLS なども。
いわむロックフェスも5年目を迎え、県内外にもメジャーなイベントとして知名度が出てきたのかも!?
ちなみに、夕方には「いわむロックフェス特製Tシャツは完売しました」とアナウンスがありました!

「出演者自らが、会場設営を手伝ってくれたりします。うれしいことですね。彼ら自身にもオンガク全体の枠組みや価値を分かってもらえるし」(平田さん)
会場には新米コシヒカリのおむすびを始め、地元新潟の産物を活かした多くの出店や屋台がありましたが、ほかにも出演アーティストの出店としてEarlsCourtギターのコハマ氏が運営している紅茶の店や、YKJドラマーのシュウゴ氏が実際にハンドメイドしてくれる革細工の店もありました。

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陽も暮れかけたころ、岡村翼がピアノで温かく語りかけ、 GOOD BYE APRILがアンサンブルのコーラスで優しく歌います。
かがり火に照らされた顔が、みないい表情をしていました。
来年もまた、みなさんとここで会いましょう!

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